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小児期の矯正について

こんにちは、さいたま市にあるマスダ歯科医院です。今回は小児の一期矯正についてご説明させていただきます。小児矯正は、子供の歯並びや噛み合わせの問題を早期に診断し、治療することを目的としています。この治療は、子供の成長期を活用して歯や顎の発育をコントロールし、将来的な歯列不正や顎の問題を予防することができます。以下に、小児歯科矯正の重要性、治療の種類、治療の流れ、そして治療のメリットとデメリットについて詳しく説明します。

しかし、小児の矯正については各歯科医院で考え方が異なる場合がある為、今回の内容はあくまでも、約40年間の当院での治療実績に基づいたものになるのでご承知おきください。

まず、小児期の成長について考える場合は基本的に、スキャモンの発育曲線と呼ばれる、20歳を100%としたときの各身体部位の成長度合いをグラフ化したものに基づいています。     

上顎の成長は、このグラフでいうところの青の曲線に沿って成長していくため、5~6歳(上の大人の前歯が生えてくるくらい)の時点で80%ほどの成長度合いとなっていきます。それにより上顎と下顎の大体の位置関係が把握できるため、この時点で矯正治療が将来必要になってくるかどうかが分かるようになっていきます。この時点で始める矯正治療が1期矯正となります。

 

小児歯科矯正の重要性

  1. 健康的な歯並び: 子供の時期に歯並びを整えることで、将来的な歯列不正を防ぐことができます。歯並びが悪いと、歯磨きがしにくくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
  2. 正しい噛み合わせ: 噛み合わせが悪いと、食べ物を効果的に噛み砕くことができず、消化器官に負担をかけることがあります。また、噛み合わせの不良は顎の関節にストレスを与え、顎関節症を引き起こす可能性もあります。
  3. 顔のバランスと発音の改善: 歯や顎の発育が不均衡だと、口腔周囲の筋肉のバランスが崩れ、舌足らずな発音になってしまうなどの問題が起こる可能性があります。

 

治療の流れ

 当院での小児矯正は、機能矯正と呼ばれる口腔内悪習癖の除去や、顎の発育をコントロールすることで、成人矯正を行う際にスムーズに移行できるようにする方法をとっています。

  1. 初診と診断: 最初のステップは、歯科医院での初診です。口腔内の検査、レントゲン撮影、写真撮影、模型の作成などを行い、歯並びや噛み合わせの状態を詳しく評価します。その後、治療計画を立て、保護者に説明します。
  2. 治療開始: 診断結果に基づいて、適切な装置を装着します。装置には、取り外し可能なものと固定式のものがありますが、当院ではより使いやすい取り外し可能なものを使用しています。

当院で使用している器具

T4K                       T4A

  

プレオルソ                   マイオタレア

      

  1. 定期チェック: 治療期間中は、定期的に歯科医院に通い、装置の調整や経過観察を行います。通常、1ヶ月から2ヶ月に一度のペースで通院します。治療期間は数ヶ月から数年に及ぶことがあります。
  2. 治療終了: 目標の歯並びや噛み合わせが達成されたら装置を取り外します。その後定期的に通っていただき、クリーニングや必要であれば二期矯正に移行していきます。

治療開始時                    治療5か月半

   

治療終了時(9か月)

 

 

治療のメリットとデメリット

メリット:

  • 早期の治療により、将来的な矯正治療(二期矯正)の難易度を低減できる。
  • 歯並びや噛み合わせの問題を早期に解決することで、口腔内の健康を維持できる。

デメリット:

  • 子供が装置に慣れるまで、違和感や不快感を感じることがある。

 

小児歯科矯正は、子供の成長期を利用して歯並びや噛み合わせを改善する重要な治療です。早期の診断と治療により、将来的な問題を予防し、健康で美しい歯並びを保つことができます。適切な時期に治療を開始し、専門家の指導のもとで最適な矯正治療を受けることが、子供の口腔内健康と全体的な健康にとって重要です。

矯正治療が必要かどうかなど、何かご不安な点がありましたらぜひ東大宮のマスダ歯科医院までご来院ください。

https://www.masuda-dental.jp/

(歯科医師 島)