こんにちは、さいたま市東大宮駅すぐの歯医者マスダ歯科医院です。
今回は、院内ラボについてご紹介したいと思います。
マスダ歯科医院では自由診療で院内で白い詰め物、被せ物を作っています。
実際には以下の流れで作製を行います。
1.Primescan(プライムスキャン)でお口の中をスキャン
2.データを元に設計
3.削り出す機械(MCX5)で材料を削り出し
4.焼成する機械( CS2, S1 1600)で材料を最終焼成する
5.最終調整
1. Primescan (プライムスキャン)でお口の中をスキャン
プライムスキャンとは虫歯などで壊された歯を補うための詰め物や被せ物を作るときにお口の中を撮影するための物です。
また、詰め物や被せ物の他にスプリントという硬いマウスピースを作る時にもこのプライムスキャンでお口の中を撮影します。適応される詰め物、被せ物は自由診療で行う白い被せ物の場合のみとなります。撮影したお口の中は画面上にすぐに三次元的な画像になって反映されます。
プライムスキャンはデンツプライシロナという会社が作った口腔内光学スキャナーで、カメラがコンパクトで患者さまへの負担を軽減することができます。
そして他のメーカーのスキャナーと比べての最大の特徴は、精度と撮影時間の早さです。
画期的な高精度センサー「スマートピクセルセンサー」が1秒間に100万回を超える3Dポイントを処理することで写真の様にリアルなデータを作成します。
また読み取りの精度が高く,より適合性の良い詰め物や被せ物の製作が期待できます。
マスダ歯科では、口腔内スキャナーを2台完備しており、それぞれに特徴があり、主に矯正では、iTero(アイテロ)を使用し、詰め物や被せ物はPrimescan(プライムスキャン)を使用しております。
お口の中の撮影はまず詰め物や被せ物を入れる歯とその周辺を撮影し、次に反対側の咬み合う歯も撮影します。最後に咬んだ状態で頬っぺた側から撮影をしたら終わりです。
詰め物や被せ物を作るにはその3つの情報が必要で撮影したものが画面上に3Dで映し出されます。
また、マスダ歯科医院ではより精度の高い物を作るために小さな型取りも行います。
2,データを元に設計
パソコンにデータを送信し、パソコン上で患者様一人一人に合わせた歯をデザイン、設計
まず、下の図のようにマージンと呼ばれる歯と詰め物の境目となる線を引きます。
これは上の歯と下の歯が咬み合った状態を確認することができます。
このようにしてパソコン上で設計をすることができます。
3.削り出す機械(MCX5)で材料を削り出し
マスダ歯科医院で導入しているMCX5とは白い詰め物や被せ物の材料となるジルコニア、e-max、HCというディスクやブロックを削り出す機械です。これらの材料を設計した歯の形に自動で削り出してくれます。
設計した通りの形にこの機械が一塊のディスクやブロックから歯の形に削ります。
これは一般的な歯科医院用のセレックシステム(4軸加工)とは違い、歯科技工所で使われる5軸加工のプロフェッショナル仕様モデルとなります。
この5軸加工ができる最上位のセレックシステムによって耐久性と精度が高く、適合性の良い詰め物、被せ物の製作が期待できます。
この MC X5は、汎用的な5軸製作ユニットです。
1つの装置で標準的なディスクおよびブロックを加工します。特殊なマルチブロックホルダにより、様々な材料のブロックを最大6個固定することができ、複数の単歯修復物でも同時に削ることが可能です。
左:一般的なセレックシステム
右:当院のセレックシステム
4.焼成する機械(CS2, S1 1600)で材料を最終焼成する
①S1 1600(ジルコニア焼成器)
この機械はジルコニアという材料を焼く機械です。最高焼成温度は1600度で酸化ジルコニウムの高い精度と適合性を損なわずに製作することができます。
②CS2(e-max、ステイン焼成器)
この機械はe-maxという材料を焼いたり、ステインを盛ったジルコニアやe-maxを焼く機械です。
5.最終調整
歯科技工はデジタルの時代とはいえ、細かい色の調整や被せ物の調整は手作業で行います。技工士が愛情込めて最終調整します。
このような手順で出来上がったものが当院では自由診療を希望された患者さまのお口にセットされます。
自費の白い詰め物や被せ物なら東大宮のマスダ歯科医院にご相談ください!
院内技工についてもっと詳しくお知りになりたい方は、こちらをご覧ください。
https://www.masuda-dental.jp/cerec/
(歯科技工士 北野)